先週からマネーロンダリングの『FinCEN文書』流失ニュースでHSBCをはじめSTANDARD CHARTED BANKなどのヨーロッパの銀行の株価が下落し、HSC株大きく値を落としています。
先週の9/25の終値 HK$28.20
今日の終値 HK$30.80 +2.6( 9.22%) と反発をみせました。
ボリンジャーバンドの上に沿って上昇をみせていました。
RSI: 86 MACD:0,311
このチャートをご覧になりますと分かりますが以前はHASEN INDEXと相関して動いていたHSBCですが今年の3月後半からはHANSEN INDEXからの乖離が起き下落が続いていました。
この下落は経済戦争に巻き込まれアジアでの利益を柱にしているHSBCに大きな影響を与えていたと考えられます。
同様にイギリスの銀行で香港にあるSTANDARD CHARTED BANK株もHSBCと同じくHANSEN INDEXとの乖離が起きています。
両銀行ともにイギリスの銀行、紙幣発行銀行になりどちらもマネーロンダリングで名前を挙げられている共通点があります。
では中国資本の銀行はどうでしょうか?
中国銀行です。
HANSEN INDEXからの乖離は7月に入ってから始まっています。
上は中国農業銀行です。
やはり7月から乖離が始まっています。
銀行の株価がハンセンインデックスからの乖離が見られますが、保険はどうなのでしょうか?
こちらは中国平安保険です。大きな乖離はなさそうです。
AIA保険です。INDEXを上回って推移していますね。保険セクターは9月から上昇です。
狙い目かな??
◆HSBCの株価上昇の原因と考えあられるニュースがありました。
筆頭株主の中国平安保険集団が将来的な復配を見込んで同行の保有比率を引き上げた。
HSBC株式1080万株を先週取得し、保有比率を8%に上げた平安保険集団の広報担当者は、同行の長期的な見通しに対する確信は変わらないと説明。最近の株安やバリュエーション(株価評価)はHSBCの魅力を高める一方だと述べた。
同担当者は「当社はHSBCの配当停止が短期的な問題だと考えており、将来的な復配の可能性に関して同行と積極的な意思疎通を進めている」と語った。
中国平安保険はHSBCが親で筆頭株主でしたが、今回の報道では逆になり中国平安保険がHSBCの株8%を保有する筆頭株主になりました。
そして昨年末の配当を最後に今年は無配当でしたが、無配当は短期的問題と伝えられています。
HSBCの高配当と株価安定していたために多くの香港人が長期保有の長期投資先として
所有している銘柄でした。
今年の株価の下落と無配当で今は大きな含み損となっていますが、また回復することを期待して保有継続、そしてHK$60に戻ることを期待して買い増しも視野にいれたいのですが、どうでしょうか?
アメリカ大統領選の結果とか、いろいろな動向を見守りたいと思います。