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Return to life:久しぶりのジャンク購入 MacBook Pro i9

ジャンクで何か目新しい何なのかがないか物色をしていましたところ、これまで高額で自分のお小遣いでは購入できなかった夢のMacBook Pro 15インチ CPUがi9を見つけました。なんと価格はジャンクで4万5千円です。

 

 

このモデルはMacがIntel製のプロセッサーを積んだ最後のモデルになります。

このモデルが発売された当時、多くのユーザーがCPUの熱暴走について情報をネット上に書き込んで炎上していたことが記憶に新しいです。そんなモデルも発売から早5年が経過し、恐らく企業で使用していたものが老朽更新で入れ替えられているせいか最近では中古市場でちらほらと見かけるようになりました。

今回偶然に見つけた個体はもちろんジャンク品で2018年モデル、15インチ、USキーボードの色はスペースグレーになります。メモリーは32GB、SSDは1TBとかなりハイスペックな仕様となっていました。

外観をパッと見たところ外装は若干の傷はあるものの大きな問題は無さそうで、その傷もそれ程気になるような大きな傷ではありませんでしたので、外装の問題ではなく機能的な不具合があるのかと予想できます。

 

固体に貼られていましたジャンク理由の説明を見ましたところ上↑のキーが反応しないということです。

購入を決断するため早速電源を入れて確認をしてみました。

確かに上矢印の反応は鈍いのですが少し強めに押し込めば反応しないことはないようでした。問題としてはそれ程気にはならない程度の問題といえます。ですがこのキーを使用し続ければキーの劣化が進行していずれは反応しなくなるのことが予想できます。キーが全く反応が無くなった際にはキーボードをDIYで交換することができますので良しとします。

このモデルはキーボードに欠陥がありリコール対象となっていました。リコールの理由はキーが反応しなくなる、ということと一回キーを押すことで連打したように反応してしまう現象ということです。キーボードですが押し込むストロークがとても浅い為にプラスチックのファンタグラフが構造的に応力に対して耐久性がないのかと想像できます。残念ながらリコールの対象期間は購入から5年ということですので2018年モデルは丁度今年が5年目になるので対象から外れてしまっていました。残念!

 

更にその他の状況確認を進めていきます。

電源を入れたところOSは問題なく立ち上がり起動はしましたのでグラフィックボード,メモリー、SSDは問題なしです。ディスプレイのコーティング剥がれ、割れはなしです。キーボードの文字剥がれ、気になるテカリはありません。ですが中古品ですので見る角度ではキートップのテカリが光の反射具合で若干見られますが中古品ですので許容範囲内です。

バッテリーの状態は放電回数が800回を越えていましたがバッテリー交換の表示はまだでてはいません。この大容量のバッテリーですが非常にもちが良いようでまだまだいけそうです。しかしバッテリーは消耗品です。既に5年も使用されている中古品ですので遅かれ早かれ交換は必要となるでしょう。その場合はDIYで交換することが可能で、その予算はザックリ1万円のプラスです。

他に考えられる追加で考慮する予算はチャージャーが付属していませんので5千円プラス、になります。当然中古品を探す前提です。このモデルは電力消費が多い為、手持ちのApple純正60Wでは電力不足で96Wのものが必要なので購入が必要になります。

 

そんなこんなと狭い店内の通路で確認をしていました。ジャンク品のお決まりで手を離せば誰かに持って行かれてしまうこともあり、しっかりと掴みながら点検した内容と価格を天秤に乗せて購入の検討をしました。

 

購入決断に迷った一番の問題は金額です。4万5千円で全く保証のないジャンク品はとても高価といえます。動くことは分かっていてもいつまで動くか全くわからないというリスクがあり、5年落ちのこのモデルにこの金額?などと色々と検討し、悩んだ末に購入しました。

自分にて対しての理由付けは今メインで使用しているDELLのモデルとの入れ替えで当分は使用してみようということで自分自身を納得させて決断しました。

 

清算を済ませて早速帰宅し再度細かく確認と整備です。

 

外観は既に店頭にて確認済みですので裏蓋を開けて中身の確認です。

パッと見の第1印象というのはこれまでの経験では大体当たっています。

今回の個体は埃は溜まっていますがキーボードのテカリ具合は使用頻度を表しますがそれほどのテカリもないので想像するに、このハイスペックを利用してハードに酷使されてきたとはいえないのかな、劣化もあまりないようなので十分にねんてすることで今後何年かの使用にも十分だと考えられます。

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5年間の使用で相当内部に埃が多く溜まっています。このモデルはCPUが相当に発熱をするようですのでFANが勢いよく回り続けていたのでしょうから相当の埃を内部に吸い込んでしまったと思います。5年間のパソコンの垢というべき埃です。

埃は両サイドの下にある吸気口の部分、それとFANに多く付着しています。吸気口が詰まってしまうと冷却機能が劣ってしまい、CPU、コンデンサ、その他の電子部品が熱により寿命を縮めてしまうばかりでなく処理速度も遅くなってしまいます。

パソコンの性能を十分に活かすためには十分に放熱する必要があります。特に動画や画像編集、ゲームをするのであれば放熱を十分に行うことが必要です。

吸い込まれた埃はロジックボード上にも付着しておりましたので埃の除去が必要です。

また、この埃の積もった状況から判断しますと5年の間全く内部のメンテはされてこなかったようですのでCPU、GPUに塗られているサーマルグリスの乾燥も考えられるので塗り替えが必要です。

しかし、このモデルの場合CPUはロジスティックボードの裏側に位置しているので全分解をしないとCPU,GPUへアクセスできない構造になっています。ですが相当の発熱をするCPU i9で5年落ちうう個品ということでこれからの使用を前提とすればグリスの塗り替えをしない訳にはいきません。意を決して分解作業を進めます。

ロジスティクボードの取り外しはネジを外すだけですので大きな問題はありませんが、2点ほど注意が必要です。

1つはロジスティックボードは多くの小さなネジで固定されているのですがそのサイズはいくつもありますので外した場合に元の位置に戻せるようにすることが重要です。

2つ目は多くのフレキシブルケーブルや小さなコネクタで色々なパーツが繋がれています。フレキシブルケーブルはとても薄くて細いものもあるので断線しないように丁寧に注意深く扱うことが大切です。また、WifiのアンテナがLanカードに接続されてますがとても小さなコネクタですのでこれも切断やパーツ外れやコネクタのロックする押さえのパーツ外れなど注意を払いながら丁寧に扱う必要があります。もしロジスティックボードに取り付けられている部品が破損してしまいますとロジスティックボードが使えなくなる可能性があるので丁寧な取り扱い作業が必須です。これまでに幾つかのロジスティックボード側のコネクタが破損してしまい泣く泣く修理を諦め処分したことがありました。

FANの埃取りはハケを使用しましたがどうやら柔らか過ぎてこびり付いた埃の除去が十分には出来ませんでした。丁度使い古した歯ブラシがあったので使用したところ綺麗に取り去ることができましたのでおすすめです。

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ロジスティックボードの埃は刷毛を使用して丁寧に取ることができました。本当はエアークリーナで吹き飛ばすのが良いのでしょうが手持ちにありませんでしたので刷毛を使用して十分除去できたと思います。

さて、無事にロジスティックボードを外してCPU,GPUへアクセスすることができました。塗られていたサーマルグリスの状態は半乾き位の状態でした。これまでには完全に乾き切ってひび割れしているものもありましたのでそれほど悪い状態でないといえます。後1−2年もすれば完全に乾き切ってしまうと思われます。なんとか被害が出ないうちに塗り直しが間に合うことができました。

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いつも思うのですがグリスには色々な種類がありどれが良いのかわかりませんが数字上の放熱効果の高いシルバーの練り込まれているAINEX シルバーグリス AS-05Aというものを使用しております。

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ここで作業は完了しましたので組み付けの開始です。それぞれの部品の接続を細心の注意を払いながら進めましたがやってしまいました。バッテリーとグラフィックボードを接続しているフレキシブルケーブルのコネクターのコネクタを止める押さえのフックが外れてしまいました。分解中には気づかなかったのですがケーブルを差し込んで固定しようとしたところフックがありません。探したのですが見つからないので一旦セロテープで固定をして組み上げてみました。こんな状態で起動できるのか不安でしたが電源は無事入り起動できました。ですがバッテリの充電マークが出ません。恐る恐る電源コードを外してみますとバッテリーからの電力供給はないようでシャットダウンしてしまいます。やっぱりセロテープでは固定力不足でだめでした。

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フックのあるものとないものです。

再度裏蓋を外してとれた部品、幅が大体4mm程度の小さなフックです。もしフックが破損して外れたのでしたらグラフィックボードが使えなくなり、このMac自体が使えなくなるのでとても後悔しておりました。取り敢えずこのフックをなんとか購入できないのか、と考えネットで検索をしまくりました。中国のサイトにコネクタがあることは確認できました。他の方法としてはドナーとしてジャンク品を手にいれる方法も検討しました。そんなことをしながらもう一度作業していた机、足元、そしてパソコンの中を再度探してみましたところパソコンの裏蓋を外してひっくり返しみたところ幸運にもポロッと落ちてきました。よかった!!

部品をよく見ると破損はしていませんでしたのでなんとかコネクタに取り付けることはできフレキシブルをしっかりと固定することができバッテリーから電力供給、そして充電ができるようになりました。

 

そんな経緯もありながら四苦八苦してやっと組み上げることができました。取り敢えず一旦は整備の完了です。