9月22日 感染が再度拡大しつつあるイギリスではジョンソン英首相はこれ以上の新型コロナ感染再拡大を防止するため、コロナウイルスに対するテレビ演説が国民に向けてありました。
新型コロナウイルスの感染再拡大により「今後数カ月間、困難に直面するのは疑いない」と警告し、さらなる感染拡大阻止に向け新たな制限措置を守り、できる限り在宅で勤務するよう呼び掛けました。
主な内容は、
・対象はイングランド
・住民にできる限り在宅で勤務するよう呼び掛け
・パブやバー、レストランには24日から午後10時の閉店を指示
・来月から予定していたスポーツイベントの観戦再開
・、マスクなどの着用を義務付けられている場所での罰金を引き上げるなどルールの施行を強化するとし、今後、状況が悪化すればさらに厳格化する意向
ここに至る前段として9月11日にも以下のスピーチをしていました。
1、新型コロナウイルス感染症への感染を防ぐための基本対策
2、「6人ルール」について
3、第二のロックダウンの回避について
4、ムーンショット(moonshot)計画について
主な内容は
1、新型コロナウイルス感染症への感染を防ぐための基本対策(手,顔,空間及び検査)について
(1)定期的に手を20秒間洗うこと
(2)口と鼻を覆うフェイス・カバーを着用すること
(3)2メートルの社会的距離をとる,あるいは,1メートルプラス(換気,スクリーン,フェイス・カバーなどの措置)を講じること
(4)コロナウイルスが疑われる症状がある場合は,検査を受け自己隔離を行うこと
2 「6人ルール」について
(1)9月14日(月)から,イングランドにおいては屋内外を問わず社交的な7人以上(no more than six)の集まりを禁止する「6人ルール」を導入する(当館注:これまでは異なる2つの世帯からの集まりであれば,人数の制限がなかったものが修正されることとなった)。
(2)ただし,1世帯のみの場合,あるいは,大人1人の世帯が別の1世帯と集まる場合(support bubble)は人数制限をしない。
(3)新型コロナウイルスから安全を確保した礼拝所,ジム,レストラン,ホスピタリティの場所は,6人以上の収容が可能である。ただし,その場合でも6人を超える個別のグループが存在してはならない。
(4)教育現場や職場への影響はない。また,新型コロナウイルスから安全を確保した結婚式や葬式は最大30人まで開催することができ,(当館注:ラグビーやサッカーのような)組織的なスポーツも可能である。
3 第二のロックダウンの回避について
第二の全国的なロックダウンを避けるために,10月1日から観客をスタジアムやカンファレンスセンターに戻すことを想定していた既存計画の見直しを行う。
4 ムーンショット(moonshot)計画について
現在採用されている検査では,主に陽性の人を特定し,陽性者を隔離することでハイリスクのグループを保護することができているが,近い将来には陰性の人,つまり,新型コロナウイルスに感染しておらず感染力のない人を特定する検査を開始したいと考えている。また,より簡単で迅速,かつ,拡張性のある新しいタイプの検査の開発にも取り組んでおり,ムーンショット(moon shot)と呼ぶこれらの計画は,政府,企業,公衆衛生の専門家,科学者,物流専門家など多くの人々の協力により,進行中である。
・対象はイングランド
・住民にできる限り在宅で勤務するよう呼び掛け
・パブやバー、レストランには24日から午後10時の閉店を指示
・タクシー利用客のほか、ホテルや小売店の労働者もマスクの着用を義務付けられ、着用義務に違反した場合の罰金は引き上げられる、といった規制が発表されました。
コロナウイルスのパンデミックにより世界にウイルスが蔓延し各国でロックダウンが行われ、現在では一部の国では感染が収束に向かいつつある状況です。
ロックダウンが行われたことにより人、モノの動きが止まったことで経済の血液であるお金の流れも止まり、大きな経済インパクトを与えることとなりました。IMF発表のデータによると世界でGDPを5%押し下げる要因になりました。
各国は8月頃より経済の立て直しのためにロックダウンを解除して、規制を設けながら人と物の動きを開始してロックダインで停滞したお金の動きを開始させましたが、ここにきて9月からまた増加傾向にあることからの措置が講じられました。
在英日本大使館による9月11日の英首相の発表の新型ウイルス対策の最新情報が発表されています。
イギリス政府の原文ですのでご参考ください、
イギリスばかりではなく、今後冬に向かい第2波が起こらないことを祈るばかりです。