この所投資に関しては少しお休みをして放置して様子見をしています。
香港のHSIは旧正月前後の2月に3万ドルを超えたところまで上昇していましたが3月から
中国政府のバブル景気の懸念発言により30%近い下げに転じ、レンジでもみ合いを続けていましたが7月の共産党創建100周年が終わり売が広がっています。
そんな背景もありHSBCも同様に株価が徐々に下げています。
HSBCの現在の株価はHK$43.76と以前からの43ドルのサポート線に支えられて踏ん張っているところです。
事業の中心を中国にしているHSBCは英国の銀行ですので人権問題で対立の深まる中国と欧米の間で非常に困難な舵取りが必要になっている状況です。最近ではHS BCの配信した通知で香港にある口座に海外からアクセスができなくなる、などの話があり一時は大騒ぎになりましたがHSBCが否定したこともあり、一旦は騒ぎは治りましたが中国政府の支配が強まる香港ですので今後の動向には注意を払わなければいけないと思っています。
今後の香港については金融市場の中心を上海へ移したい中国政府の思惑が感じられますので私自身もHSBCの動きについてはアンテナを大きく張って最新の注意を払って行きたいと思っています。
ポジティブなニュースは配当についてです。2020年は配当の中止が年初より発表されていましたが年度末の12月:受け取りは4月29日に復活したことです。
このグラフからも分かるように2018年までは4ドル近くを維持していましたが19年、20年と減少を続けています。今年についてはコロナ禍の影響が未だ収まっていないこと、フランス、アメリカでの事業撤退、縮小もありどうなっていくのか不安ではありますが当面は維持しておこうと考えています。
それと保有しているアリババです。昨年の市場最大と言われていたANT社IPOの突然の中止、CEO拘束の噂や発言が聞こえてこない現状を考えると、金融の領域に踏み込んだことに対する中国政府の強力な圧力によって事業の勢いが失われてしまったようにも思えてしまいます。
最近では先のHSBCの口座についてのニュースやANTのIPOの突然の中止、その他人権問題点などを考えると香港市場のリスクについて決断をしなくてはいけない時なのかと感じるようになりました。
自身も香港に20年以上生活していましたが、数年前に本土化が急速に進む変化に耐えきれなくなり帰国する決断をしたことを考えると金融の世界にも中国化が急速に進んでいること、自由の範囲が狭まっていることもあり資産の避難を考えなくてはいけないと思います。
8月は欧米の長期休暇もあり市場から資金が引き上げられますので8月末までは株価の上昇はあまり期待ができないと考えられます。
当面は割安銘柄を物色していこうと思っています。