先日より噂されていましたHSBCとStandard Charteredの復配の許可が下りたとのニュースが香港で報道されました。情報源ロイターです。
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Bank of Englandは、HSBC、Standard Chartered、およびその他の銀行が配当とボーナスを再開することを承認しました。
「ロイター」によると、イングランド銀行は、HSBC(0005)やスタンダードチャータード(2888)などの主要な英国の銀行が配当とボーナスを再開できるようにすることを表明しました。各銀行はコロナの流行によるさらなる影響に耐えるのに十分な資本があります。
イングランド銀行健全性規制当局(PRA)は、HSBC、バークレイズ、ライスバンク、スタンダードチャータードバンクなどに関連する要件を緩和する時期であるとの声明を発表し、3月に導入された非伝統的な健全性措置を継続して実施する必要はないが、銀行による配当の分配を強調しました。ボーナスの取り扱いには細心の注意を払う必要があります。同時に、一定の条件を満たす必要があります。たとえば、年末のリスク加重資産の0.2%を超えてはならない、または2019年と2020年にすでに支払われた配当を差し引いた後、最新の配当がこれを超えてはなりません。 2年間の累積利益の25%。
スタンダードチャータードは、関連する決定を歓迎し、来年2月に年次決算を発表する際に配当の再開を検討すると述べた。
今年3月、イングランド銀行は、英国の7大銀行が年末まで配当金と株式買戻しを支払うことを禁止し、2019年の未払いの配当金をキャンセルし、上級管理職へのボーナスをキャンセルしました。
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このは発表を受けてHSBC、Standard Chartered両行から配当についての何らかのアナウンスがあると思います。
しかし市場はすでにこの発表を織り込んでいたのでしょうか、本日の取引では反応がありませんでした。
本日の結果です。
・HSI 26505.87 +95.28 (+0.36%)
・HSBC 41.65 -0.25 (-0.60 %)
HSBCは取引開始直後に$42.80まで上げていましたがその後は下げに転じて取引を終えています。
・Standard Chartered 49.00 +0.10 (+0.20 %)
こちらもやはり取引直後に50.4くらいまで上げて下げに転じました。
10月の末あたりからいろいろな情報がリークされていましたのでその辺の情報は既に織り込み済みで今後は配当の規模について焦点が集まりそうですね。
2016-2019年でのHSBCの配当の実績を見ますと、年間4回 合計US$0.51程度の配当でした。今後数年間の配当についてはフランスでの支店閉鎖や業務縮小、人員整理などの報道がありましたが即効性のある収益改善は期待はできないようですので長期目線で考えていきます。