先日、用事があって長野県飯田市へ行ってきました。
飯田市には焼肉が有名で、多くの焼き肉屋やホルモン焼きのお店があり、飯田市へ行く機会があれば焼き肉を食べるのが定番の夕食になっています。
■焼き肉店が多い街ランキング
第1位 長野県飯田市
第2位 北海道北見市
第3位 三重県松阪市
飯田市は全国でも焼き肉の多い街第1位ということもあり、とても上質な肉が東京よりとてもお手頃な価格で食べれます。
では、なぜ焼き肉屋、ジンギスカン料理屋が多いのか調べてみました。
長野県飯田市は山に囲まれた場所。昔から狩猟したイノシシやシカなどの肉を食べる習慣があったとのこと。山間部で広い農耕地が少なく、多くの農家が豚などの畜産を兼業してきたことも、肉食が親しまれてきたようです。
そこに戦争中、飯田市の南の天竜川に平岡ダム工事のために朝鮮から大勢の人夫が来ていましたが、戦後多くの朝鮮人たちが工事の終わった飯田を離れて行来ました。その時に地元の人に肉を焼き、ニンニクを効かせたタレに漬けて食べる料理法を教えていったそうです。
しかし、もともと労働者だった彼らが裕福なわけはなく、焼肉料理といっても内臓のもつ焼き料理が中心だった。それも新鮮な内臓ばかりではなかったためか、ふんだんにニンニクを使ったタレが欠かせなかったようです。
写真にもあるように焼き肉屋にはジンギスカン料理、マトンの肉も多く見られます。
もともとは羊肉を焼いて食べるジンギスカンといえば北海道が有名ですが、飯田市にジンギスカンが広がったきっかけは、「満州の開拓」にあるようです。
満州開拓。時は1932年。数多くの日本人が満州へ渡りましたが、満州で食べられていた羊肉料理に触れた日本人は、未知なるおいしさに感動した。
満州にわたった日本人の出身地を見ると県別では、長野県が最も多く、中でも飯田市周辺のエリアはダントツに多かったためか、戦後引き揚げてきた人たちが飯田市に帰りジンギスカンが広まったのでは、ということのようです。
また飯田に寄った際には焼き肉屋を食べるのがとても楽しみです。