以前香港にダークサイドの象徴とされる場所がありました。
場所は1998年まで街中にあった空港 啓徳空港のすぐそばに九龍城というスラム街がありました。
当時、この九龍城は歴史的にイギリスの香港統治時代にはイギリスの租借地から除外され清の飛び地となっていました。後にイギリスの圧力で清軍・官吏等が排除されてしまい、以後中国大陸が中国国民党率いる中華民国となって以降も、事実上どこの国の法も及ばない不管理地帯となっていました。当時の香港警察、政府の管理下にないために大陸からの不法入国者や犯罪者の隠れ蓑として無法地帯、危険地帯として認識されていて近ずくことすらありませんでした。
1997年の中国への香港返還にいともない行政上中国になったことで政府の手が及び九龍城の解体となりました。
今ではこの地域は公園になり、近くにはタイ料理レストランが立ち並ぶグルメの街に変わっています。
そんな九龍城を思い起こさせるスラム街が新界(ニューテリトリー)に今でも所々存在しています。
他の地域は行政区分がはっきりしているので九龍城のようなダークさは感じられません。
歴史的に国家間の空洞で発生した香港の本当のダークサイド 【九龍寨城】に今更ながら魅力を感じてしまいます。